保育士が知っておきたい子どもへのNGワード

お絵かきや塗り絵をしたとき余白や塗り残しがあるのに出来た!と言う

(1) こんなとき

 

お絵かきや塗り絵をしたとき、余白の部分や塗り残した部分がたくさんあるのに、
「かけた!」、「できた!」と言う。

 

(2) 先生が投げかけてはいけない言葉

 

まだ白いところがあるよ。

 

もっとたくさんかいて。

 

(3) 子どもの言い分

 

出来たからみせたのに、誉められずに叱られた・・・・。

 

(4) 子どもを笑顔にする言葉の投げかけ方

 

子どもの表現の一つである「絵」。

 

子どもは、かきたいものが、その紙の中に書けたら、もう大満足です。

 

ですから、紙全体とのバランスや塗り残しなどはあまり考えず、
自分が書きたいと思ったもの、表現したいと思ったものが書ければ、
もうおしまい!「出来た!」となるのです。

 

絵を作品と捉え、紙の隅々にまで描く、塗るべきものは全て塗るという
私たち大人の考えと、子どもたちの考えは違います。

 

ですから、絵の完成を喜んでもらえず、
それを否定するような「まだ白いところがあるよ。」と言う言葉は、
子どもにとってはダメだしの言葉でしかありません。

 

キチンと描いたのに、喜んでもらえなかった・・・
とがっかりしてしまいます。

 

子どもが「出来た!」とみせてきたときは、
「やった、上手に書けたね。」
「あ、ここにも書いてみようか。ここも塗ってみようか、
描けたら教えてね。塗れたら教えてね。」
と言うように、まず、「出来た!」と言うことに共感することが必要です。

 

(5) 子どもの心をこちらへ向かせる方法

 

大人の目で見ると、未完成の絵や塗り絵に見えたとしても、
まずは、子どもの絵や塗り絵を認める言葉をかけます。

 

子どもはその言葉に満足しますから、
助言したいことがあるときは、そのあと付け加えます。

 

否定されても、共感してもらえたことによって満足した子どもは、
助言や指導にも耳を傾け、もう一度認めてもらおうと、
余白に絵を足したり、塗り残しの部分を塗るなどします。

 

そして、「かけたらまた見せてね。」、「塗れたらまた見せてね。」
と言う言葉を付け足すことも大切です。

 

この言葉を付け足すことで、
「うん、いいよ。またかけたら見せてあげるから、そのときまた見てね。」
というように、自尊心や期待感を抱かせることができます。

 

このようなことを繰り返すうちに、子どもは、絵は余白が少なく、
塗り残しもないほうがきれいに見えるということに
自分で気づくようになってきます。

 

本人が「出来た!」と言った絵は、
「描きたいものがかけた。」ということですから、
その喜びにまず共感するようにしましょう。